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富士山の五合目まで登って死にそうになった話 承前  [TESTACH Tre-mignon]

世のブログがMt.Fujiヒルクライムレースのことをアップしているなか、まだ試走に行ったときのお話を書いているのであった。



五月某日のこと、職場の自転車部ヒルクライム班は急遽、試走のために富士吉田市北麓公園に集まったのであった。

「あれ?kayoさん一回り大きくなったんじゃないですか?」

なるほど、常日頃小さい大人物と呼ばれるだけあって、とうとう面と向かって久しぶりに会った自転車仲間にまで指摘されるようになったか。。。

。。。ではなくて、そう、別の観点から表現すれば体重が増えた。すなわち、太ったという言い方があってもいいかもしれない。ついつい、Mt.Fujiヒルクライムのために暇を見つけては、650cのトレミニヨンで走り回っていたお陰で、元気はつらつ、ご飯がおいしい。という感じになったといえばわかりやすいだろう。

そんなわけで、あっさりと調整に失敗している感があるのだが、とにかく試走してみることにした。去年は着ぐるみを着て応援のほうだったりした。「あの着ぐるみで登ってくださいよぅ〜」などと後輩らから要望されているものの、防寒と中途半端なウケ以外に着ぐるみでヒルクライムをするメリットもなく、はっきりお断りした次第であった。

さて、本番は富士吉田市にある北麓公園からスバルラインを登るコースであるが、今回試走は、計測が始まる地点とされる、スバルライン料金所手前の交差点からスタートすることにした。”お腹が減って困ったらこれを食べるんだよ?”と、お姉さんぶって皆にキャラメルを1個づつ配り、では山頂で会おう、と私を含めた女子が先にスタート。1時間あけて男の子達がスタートする算段だ。この人数分のキャラメルを全部自分で持っていたら、あんなに辛い思いをしなくてすんだのにと、まさに、それはお天道さまでもわからないことであったのだ。

キャラメル1個とボトルのイオン飲料だけを持って、スバルラインの料金所を過ぎいよいよヒルクライムの開始である。ヒルクライムで有名になったせいかどうかわからないが、なぜか1kmごとに「五合目まで○○km」と斜度付きのキロポストがあり、大変便利なのであった。最初の3kmはそこそこの坂であったが、さすがにそこは折り込み済みで一合目通過は順調であった。徐々に斜度も5%程度になり、?結構行けるんじゃない?などど思った最初の10kmであった。

異変を感じたのは、「五合目まであと1×km」となった辺りからだった。とにかく長いのだ。のぼってものぼっても坂。下るところどころか、平坦なところもないまるで、そう無限の坂。坂のわんこ蕎麦状態に突入していったのである。右に曲がってもその先も坂、左に曲がってもまた同じような坂。。。
坂一つ一つは決してキツくないはずなのだ、が、追いはぎのようにちょっとずつちょっとづつ体力が引きはがされ五合目まであと5km、標高2000mの地点では、ほぼ丸裸なのであった。しかも、寒い。そして、お腹が減って仕方ない。。。

2時間以上、坂を休まずに登るということは、2時間サイクリングする、ということとはまったく別の次元の話で、朝の4時に朝食を食べてもう5時間以上経過しており、加えて標高が高まるにつれ、寒さも手伝ってかなりまずい状態になりつつあったのだ。ポケットのなかのキャラメルを食べるも当然間に合うわけもなく、とうとう残り5kmの時点でまさかのギブアップ。脚にきたわけでもなく、あっぷあっぷになったわけでもなく、寒さと空腹のため自転車を降りるはめになるとは。。。これじゃあ、あの着ぐるみを着て走った方が良かったんでは。。。4合目駐車場にあった自販機に駆け寄ってコーラの一気飲み、持参のアームウォーマーを着てやっと登坂を再開できたのであった。

低血糖おそるべし、そして、地獄でコーラ、4合目でコーラ。

melon.001.jpg
とても人には言えないタイムで試走を終え、五合目名物、富士山メロンパンを食べ満足。これだったら、三号目パンとか、四合目あんパンとかがあれば、登りきれたのになあ。

かなり不安を残しながら試走が終了、いざ6月某日に本番を迎えるのであった。
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