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西表島ポタ 八重山諸島でサイクリングした話 後編 [TESTACH Tre-mignon]

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石垣島アースライドのツアーにはオプションがついており、大会の翌日に西表島に自転車持参で渡りサイクリング+トレッキング+ジャングルクルーズをするツアーであった。なかなか魅力的なのと、船で自転車を運んでくれる、そのあと帰りに石垣港で宅配業者が自転車を集荷してくれ手ぶらで千葉に帰れる、というメリットがあった。
せっかく、石垣島までロードバイクを持って行くのだから、一日だけではもったいない。これはひとつ、となりの西表島でも走ろうではないか、という話になったのは自転車好きなら理の当然であった。
全員一致となったので、さっそく出発も来週に迫って来たころ、予約の電話をしたのであった。

が、とっくのとうに、満員御礼であった。そうなのだ、かなり人気のツアーということは知っていたのだが、「今頃電話されても、キャンセル待ちを含めていっぱい」という驚きの事実なのであった。

しかし、何度も八重山を旅したことのある自分の経験をいかせば、自力で西表島ポタをすることは可能なはずである。石垣島から各離島に向かうのは主には高速船である。ここにロードバイクを持って乗れれば、まずは大丈夫。今までの記憶をたどってみると。。。大きな荷物を乗せている人もいた気がする。ただし自転車はみたことはないが、、、ここはおそれずに当たってくだけろと各船会社に電話してみた。

結果としては、「たためばタダ、そのまま乗せるなら片道1400円」との返答を得たのであった。やはり、船は自転車に優しい。そして、石垣に戻った後も宅配便業者さんと交渉して西表アースライド公式ツアー参加者と同じ扱いで自転車を集荷してもらえることになった。公式ツアーが西表島から石垣港離島ターミナルに戻って来るのが17時〜18時だが、17時には集荷を始められるとのことであった。離島ターミナルのどの場所かは、『そこに居ればわかる』とのことであった。ちょっと不安もあったが、確かに年々石垣港が近代化されてきているものの、あそこはさほど大きな港でないし、、、これで自転車移送の算段も付き一安心である。結果として全然安心している場合ではなかったことは、今ならあきらかなのだが、、、毎回毎回、伏線通りにトラブルが降り掛かって来るのであった。予定調和とか様式美とかそんな言葉も頭をよぎる。


そんなことはつゆ知らず、当初の西表ポタのコースはこうであった。西表島を半周するコースである。つまり、西表島は沖縄県で本島に次いで大きな島なのであるが、西半分はその険しい地形から陸路での移動ができないというほどマングローブの生い茂った野生の島である。話は横道にそれるが、八重山諸島、それぞれの島にそれぞれのイメージがあるように思う。石垣も西表も同じような沖縄の離島と感じるかもしれないが、全然似ていない。石垣は華やかなブルーやエメラルドグリーン。西表はもっと濃い緑や茶色のイメージだ。もっと深い色というか。。。波照間島や黒島、竹富島などそれぞれの個性(島に個性というのもなんだが)がある。
この西表島の道路のある東半分を走る計画である。ちょうど南と北に港があり、行きは南の仲間港に帰りは北の船浦港から船に乗ればいいのである。ちょうど真ん中に確か立ち寄り湯のある温泉施設もあったし、水牛車で有名な由布島もある。完璧だ。時間が余れば浦内川のクルーズをしてもいい。

と、石垣島アースライド125kmを走った翌日、意気込んで石垣離島ターミナルについた我々の目に飛び込んで来たものは。。。


「船浦港〜石垣港ルートは冬期のため欠航」

なんということであろう。事前にあんなに相談した計画であったが、いきなり変更を余儀なくされたのだ。南端の仲間港しか使えないということは、島の西半分には道路がないので、折り返しするしかない。これくらいのことは、もはやトラブルのうちには入らないのかもしれない。さっさと気を取り直してのんびり西表島を北上し、由布島で水牛車に乗りのんびり帰って来ることにしたのであった。

そう決まったのでさっそく西表島行きの高速船に乗船した。輪行するものは自転車を畳み、1400円でそのまま乗せるものも、それぞれの選択ということになった。
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そうこうして、無事西表に到着。
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前日と打って変わって風もなく我々はパーティーで買ったお揃いのジャージを着て気持ちよく走って行く。
”ヤマネコ注意”の標識が沢山あるのだが、もちろんこれは、ヤマネコに襲われる注意なのではなく、ヤマネコを車で轢かないようにという警告である。もちろん数が減っており、そうそう簡単にイリオモテヤマネコの姿を拝むことは出来ないのである。が、間違ってもロードバイクで轢いたりしたくないなと思うのであった。
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マングローブの林の中を適度のアップダウンをこなしながら、由布島に到着。ここまで、私がデジカメを置き忘れて皆で3kmほど戻って探したくらいでトラブルなしである。大変良いことであった。

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水牛車に乗って由布島観光。来年丑年だったら、この写真が年賀状に使えるのになあと思うが来年は辰年でかなわないことなのだった。さて、予定の船に乗るためにはそろそろ水牛車に乗って西表に再上陸しなければ。水牛車は30分おきに渡っているので、時間はちょうどである。急げ!!
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あれ。。。?
途中の土産物店などで足を取られているあいだに、水牛車の一陣はとっくに出発してしまった。つぎは30分後。これに乗り遅れても、帰りの船にまにあう時間はあるはずだが、、、がっかりして肩を落とす我々。

すると、一台の水牛車が戻ってきた!しょぼくれている我々を不憫に思った御者さんが引き返して迎えに来てくれたのであった。やはり南の島感覚はいい。ありがたく乗せて頂く。ちなみに水牛君の名はユウジロウ君であった。

ここで話はまた横道にそれるのである。この翌日私はご承知の通り旅先で寝込んでしまったのであるが、皆は竹富島に観光に行ったのだ。そこであった衝撃の事実である。これは私自体がパプニング王なのではなく、この団体自体にそのような吸引力があったことを示す好例であった。彼らは私に見送られ、竹富島に向かうべく、同じ石垣港離島ターミナルについた。トイレに行ったり買い物をしたり、さて、時間で乗船しよう。と指定された桟橋に辿り着いたところ、彼らの目に入ったものは、そう予定調和的に皆さんもおわかりと思うが、そこには竹富島にむかって陸を離れて行く船の姿があった。ええええ〜!とさけぶ彼らであった。と桟橋に居た職員の方が、『ん?あれに乗りたいの?そう。おおおーいちょっとこの人達のせてえ〜!!!』
と、声の限りに叫んでくださり、すると。なんと出航した船がバックして戻って来たという。。。
かように、八重山のひとたちの優しい心に守られながら、我々は旅を続けていくのであった。ご迷惑をおかけしてばかりで申し訳ないのである。

さて、西表島の話である。由布島観光も無事?終わり、西表島に別れを告げる我々であった。あとはこの自転車を集荷してもらってその後は某FBで2ウン年ぶりの再会をした幼なじみと実際に会う予定なのである。彼女は石垣島でレストラン"UliUli cafe"をなさっていて、そこのイチオシはハンバーガー!なのだ。なんという符合、自転車乗りとハンバーガー。ともすれば、ハンバーガーの輝きに押されて20数年ぶりの再会が霞んでしまうくらいである。そんなことないか。とまれ、西表島を30kmほど走り往復輪行したわけであるので、当然空腹と前日のこともあり、お肉が恋しくなっても不思議ではない。さあ、石垣港で自転車を集荷してもらおう!




。。
。。。
。。。。

17時すぎになっても、宅配便業者の姿もトラックも見当たらず途方に暮れる我々。いくら亜熱帯の八重山/石垣島とはいっても。11月も末のことである。だんだん風も出て来て寒くなって来た。もう全員自転車はクイックやペダルも取り去り完全に解体しており、準備万端、心はハンバーガーなのだが。宅配業者の事務所に連絡しても情報があまりなく、港の某観光船の船着き場の近くであるということしかわからない。確かにそこは発着場の海に向かって右端にあり、トラックなどが止まるスペースがあるので、ここで正しいようにも見えるが。。。実際ゆうパックやちがう宅配便業者のトラックは出入りしているし。
それにしても、寒い。お腹も減った。。。
我々の忍耐も限界に達した頃、一艘の観光船が到着した。みなサイクルウェアを着ているところを見ると、公式ツアーの人達だ。とすると、場所は合っていそうだ。しかし、なんだか船が小さい、とても人数分の自転車を積んでいるようには見えないが。。。
船から人々は手ぶらで降りて来る。彼らの自転車は船には乗っていない!!そして皆バスに乗ってどこかに行ってしまった。


ここで、いろいろな情報を総合して事実が徐々に判明したのであった。1)公式ツアーの人達とその自転車は別々の船で石垣島に帰って来る。2)集荷は自転車のほうの船が着く場所でおこなわれる3)そこは1kmくらい離れた港の反対側の桟橋である。
そして我々はペダルも取り去られ、完全に輪行状態になっているそれぞれの自転車をじっと悲しく眺めたのであった。

われわれが、やっとのことで集荷場に辿り着いたとき、日はとっぷりとくれていた。他の参加者は集荷を終え、我々の分だけ残されていた。預けていた輪行バッグ/コンテナを引き取り自転車を真っ暗な中で詰める我々は、空腹で寒くて悲しかった。これから食べるであろうハンバーガーのことだけが頼りであった。今回の旅、色々合ったが、パンク修理と輪行に関しては全員かなりレベルが向上した。それも収穫であったように思う。

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そして、やっとのことで旧友と再会すべく玉取崎に到着。今日のディナーは我々のために考えてくださった特別メニューであった。というのはハンバーガーは通常ランチでディナーメニューに入っていなかったのである。

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皆には20年ぶりの再会、と話していたが実はそれはサバをよんでいるのであったが、この料理の前ではそのような細かいことはもうどうでもいいのであった。普通は量が多くて皆さん残す、と予め言われていたが、そこはわれわれ自転車乗りである。楽勝で完食。今回の旅で一番のグルメイベントは成功したのであった。おいしかった〜。


このようにして、石垣島アースライド、西表島ポタ+再会イベントの私の夏休みは終わった。この夜から高熱を出しその後しばらく寝込んでしまったのは皆さんもご承知の通りである。年に一度でハッスルしすぎるとこうなるようであるので、もう大台にのっている年齢でもあるので、反省して来年からはもっと自転車で身体を鍛えてもっとドンドンと弾けていきたいと思うのであった。





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