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石垣島アースライド 八重山諸島でサイクリングをした話 [TESTACH Tre-mignon]

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15年近く前から、特別な休みは八重山諸島に行くことにしているので、かれこれ10回位は石垣島を訪れている。年とともに、島も様変わりしているけれど青い空、紺碧の海、のんびりとした空気感、食べ物もおいしく、治安も良好。わたしのなかでは海外の南の島よりダントツで魅力満載なことに変わりない。

そんな石垣島でロングライドのイベントがあると聞けば、行かないわけにもいくまいと去年初参加したのであった。それを職場のサイクリング同好会で石垣島がどんなに素晴しいところか、このイベントがどんなに楽しいか、力説していたところ、では今年はkayoの引率でみなで行きましょうという運びになったのは当然とも墓穴とも言えるかもしれない。

そんなわけで、妹も含む総勢8名が先月開催された石垣島アースライドに参加したのであった。

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イベント前日に石垣島に到着、今年はスタート/ゴール会場の隣のホテルを予約したので登録とゼッケン受領はスムーズだった。
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去年は飛行機輪行したのだったが、今年は人数も多くイベント側の集荷宅配を利用したのでスタート地点で初めて自分の自転車に再会した。どこも壊れていないか全員でチェックし自転車を組み試走する。
天気はあいにくの曇り時々雨ではあったが徐々に回復傾向ということだったので、早速その夜は市街に繰り出して景気付けの乾杯を
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やはり石垣牛〜
なぜ前日にこんなに大量にタンパク質をとってしまったのか、お利口さんのすることではなかったな、と後から思い返すのだった。一転翌日はひもじい思いをすることになるだったが、そのときは当然思いもよらないことである。

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当日、まだ暗いうちからスタート。ここで我々はツールドちばであんなに痛い目をみて決めた鉄則をさっそく忘れてしまう。我々は軟弱職場同好会なので足切りとの戦いの話でレベルが低くて恐縮なのだが、その勝利の方程式はズバリ、”なるべく早くスタートする”ことである。ちなみにその二は”休憩は短めに”である。
にも関わらず、南国のイベントののんびりとした雰囲気につられ、後方よりでスタート、この時点で既に30分経過していた。しかも1人佐川急便のコンテナに預けた荷物の中にシューズを忘れた剛の者がいて、佐川さんがコンテナを明けてくれるまで(スタートより1時間後)スタートすら出来ない仲間がいたのであった。。。雨も降り始め、アースライドの幟がちぎられるように風にたなびき、「前途多難」という言葉が頭をなんどもかすめるのであった。

去年と同様のこのコース、125kmの最長距離を走るにはいわゆる足切りがあり、午前11時に船越漁港のエイドを出発しないといけないのである。そして13時までに全員が復路に入らなくてはならない(折り返す)というルールがある。7時スタートで11時までに4時間で60km弱を走る。楽勝なはずである。そのように皆にも話した。しかしなぜ人は思い出は全て楽しく美しく語ってしまうのであろう。”峠もないし、ツルちばより楽”その言葉を事前に連発したために後で皆に軽く嘘つき呼ばわりされるはめになったのであった。

さて、シューズを忘れた一人を気にしながらも残り7名でスタート。今回の旅の前にサイクルショップのマスターから送られて来たメールには、”この時期は新北風(ミーニシ)が吹き、それに乗って、渡り鳥が北からおりてきます。”と詩的な一文があった。なるほど沖縄、風に乗って渡り鳥が。。。

と、それは詩的な表現ではなく的確な気象学的記述であったことにスタート早々気がついたのであった。今回のイベントは石垣島の最北端の平久保崎灯台を目指しそこから折り返すコースなのであった。つまり、それは足切りの時間帯から運良く最北端の灯台に到達するまでずっとずっと向かい風という運命である。


そして、向かい風に脚をとられた我々に次に襲いかかったのは、補給不足の問題であった。去年とエイドの内容が違うのか、はたまた我々が遅く到着するためか、ほぼ食べられ尽くされていたのである。これは特に復路になると殆どなにも残っていないという状況になり我々を苦しめたのであった。また、去年の経験から、”ツルちばのエイドにはバナナだけだけど、石垣島にはサーターアンダギーやオニギリや天ぷらやケーキなどがある”と皆に自慢していただけに、皆の視線が辛かったのであった。しかしやはりここは勝利の方程式その3として、いくら商業ベースのイベントとはいえ、”補給食は用意しておく”ということにする。

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石垣島アースライド名物、新城選手のご家族の応援(私設エイドステーション)である。こちらでサーターアンダギーと果物、シークワーサージュースなどを沢山頂き、声援もうれしく頑張って再び北を目指すのであった。

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風は相変わらず強いが、雨が止み南国らしい風景のなか頑張って北を目指すのであった。そうえば去年も、アップダウンが激しくキツかったっけ、、、と美しくない思い出の方も徐々に思い出されたのであったが、皆には言わないでおいた。
と、いう訳で我々鈍足集団は全員いつものように11時ギリギリで足切りを免れ、一路灯台を目指したのであった。それにしてもこの足切りギリギリ、最後尾、というのがなんだか定番になっているような気もする。

一応足切りは免れたが、13時には引き返しルールがあり早く灯台に辿り着かねばならぬ。まさか10キロに2時間はかからないが、灯台に付くまで登りが連発し侮れない。急げ!!
ここからは本当に最後尾担当のスタッフさんがうしろに迫っており、殆ど写真を撮れなかった。全員が足切りを切り抜け帰りは追い風、それまで頑張ろうとペースを上げ始めたそのときだった!





ガチーン☆ カン、カン、カン、、、
前方を走っている他の自転車から何かが弾かれて私の自転車に当たった?!
クランクを回すと規則的に後ろの方でカンカンと不吉な音が。。。
最初に頭に浮かんだのはスポークが折れたのではないかということであった。良ければサイコンの受信部とスポークが接触しているとか。。。
おそるおそる自転車を停めて、後輪を見てみると、ま、まさかの



パ、パンクだあ〜

飛んで来たのは絵に描いたような折れ釘であった。思い切り踏んだらしくタイヤの真ん中に突き刺さっている。飛び出た折れ部分がブレーキアーチかチェーンステーに当たって音がしていたらしい。この釘、抜かないわけにはいくまい。が、ツライ行為ではある。そう、まるで映画『ダイ・ハード』で主人公が身体に刺さった破片を自分で取り除く時のようだ。

思い切って釘を引き抜くと、当たり前だがタイヤから空気が勢いよく噴出し、みるみるうちにへなへなになっていくタイヤと自分なのであった。このとき、この場所でパンク。最後の足切りが目前だと言うのに。
ここで白状すると、私にとってこのイベントは2回目でありすでに完走している距離とコースだ。いまさら自分にとって挑戦というようなイベントでもない、皆に完走してもらうことの方が難易度が高い。などど驕り高ぶり民の気持ちを忘れたドラクエとかに出て来る王様のような尊大な気持ちでいたのだ。それを訂正せねばならない。このパンクを乗り越え皆に追い付き、完走すること。果たして間に合うだろうか。

急いで、後輪を外しツール缶を開けようとした時、メンバーが2人追い付いて来た。
『パンク?』その一言だけだった。心が通じるとはこのことだろうか、缶から道具を出し新しいチューブに少し空気を入れ準備する一人、残り二人はタイヤを外しチューブを抜き取る、新しいのを入れ二人でレバーなしでタイヤをはめ込む。その間にもう一人がフレームポンプを準備する。最後は三人がかりで空気を目一杯押し込む。それはF1カーのタイヤ交換もかくあるべしというくらいのチームワークであった。ちなみに次のエイドで指定空気圧まで入れてもらおうとメカニックに見てもらったが、6気圧ちゃんと入っており驚かれたのは使ったのがmini morphだったということを考えても、賞讃に値するだろう。仲間と言うのは本当にいいなと久しぶりに思った。そして他人を手伝うことこそあれ、自分が人の脚を引っ張ることはないだろうと思っていた、その無意識の傲慢さに気がついたのであった。

パンクを驚くべき速さで修復し、暫く走った橋のところで残りのメンバーも待っていてくれた。本当にギリギリだ。と全員の無事を確認し出発しようとした時、一陣の風が!そしてなにやら小さい黒いものが飛んで行って橋の下に落ちた!

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この写真を撮った後に落下事件は起こった。
女性メンバーの新調したばかりのグローブが風に飛ばされ、そこが橋の上だったばかりに河口に落ちてしまったのだ。そもそもココに停まっていたのは私がパンクして遅れたからであり、いやさっきも飛ばされそうになって注意されていたのに私が不注意でした、後半は手袋なしで走ります、などとやり取りがあったのだが、ここはやはり地球環境のことも考えると拾わなくてはなるまいということで、数人で橋のたもとから河口まで法面をつたってグローブを回収したのだった。これでシャレにならないくらい最後尾決定であったが、改めて皆一団となり再々度灯台に向かって出発したのである。
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灯台手前のきつい坂を登り、

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そして当然最後尾ではあるものの念願の石垣島最北端に到着。感動にひたる。ここまで辛かった。でもこれはゴールではなく折り返し地点なのだが、このイベントの頂点という感じでもある。

復路に関しては、追い風であったこともありペースを上げられた。アクシデントもなく午後4時、全員が最終集団でゴール。125kmの南の島の旅は終わった。皆満足であった。

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